小道具

自転車ショップに行く

本日、パーツが遅れている旨伝えるため、仕事の打ち合わせ後に預けているショップに寄る。「仕事はどう?」なんて話から、「コロナも悪いことばかりではない」的な話までして、結局滞在時間1時間半ほど。いわく、

「改めて自分の置かれている状況を見直すきっかけにはなった。仕事はこのままでいいのか?それほど頑張らなくても?自然に想いを寄せたり、相手を気遣ったり、、、危機的状況にある人を思うとそんなことも言ってられないけど、自分を見つめ直すいい機会にはなったかな」

と店主。仕事の話から、機械式腕時計、自動車の高価格化や電化、はたまたワタシの自転車趣味の話まで。「シクロクロスとグラベルってオーバーラップするのでは?」というワタシからの質問に、それぞれの歴史から洋書まで持ち出して説明していただきました。

意外だったのは、自転車業界全体で見ると、いくらこの状況下とは言え騒がれるほど売り上げが上がっていないことと、10数年前の自転車ブームの際に自転車を始めた人の、おそらく1割未満(店主による)程度しか今も継続している人はいないうのではないか?という話。

ワタシが自転車に興味を持ったのは、まだ写真が撮れていないけど1号車の「パナソニック マウンテンキャット」という当時でもナンチャッテでもない完成車5万円強くらいのそこそこのもので、これが小学校3年生くらいの時。そこから「パーツカタログ」などを読み漁り、「カンパニョーロ」「デュラエース」「XTR」なんかは当然買ってもらえるはずもなく、ただただ憧れとして名前だけはいまだに強烈に残っていて畏敬の念は残っています。そう言えば、3号車GIOSをカスタムした際にアルテグラを組んだのだけど、父親の2号車Miyataには105が付いていてそれを「超えてしまった」とき、なんというか、父親に腕相撲で勝ってしまったような何とも言えない気分でした。

自転車ブーム

今日は打ち合わせには4号車で行ったので、自分で組んでどうなのか、プロである店主に見てもらった。

「お〜上手に組めてるじゃん」

と褒められてちょっと嬉しい。この歳で褒めらることなどほとんどないので最近はとても貴重な体験です。

「ここまで組めるならもういいじゃん(笑)」

みたいなことも言われ。図に乗ってしまう。

そう、自転車ブーム。その前のブームは確かに猫も杓子も的に爆発的に自転車に乗る人が増えたような記憶がありますな。ワタシはその小学校3年生から、ぼちぼち自転車に興味は持っていたものの、ガッツリとハマることはなくホドホドで過ごしていて、25歳の時に3号車を購入。そこでもほどほどに乗るようになったもののガッツリとまではいかずに30を超えたあたりからかな、きっかけは全く覚えていないけど自分で触ったり「したい」と思うようになったのは。そこからはあれよあれよと工具や部品、自転車も増えて言ったというわけなので、別にブームに乗って自転車を買って乗らなくなった人がいても何とも思わない。思わないけど、ちょっと以外だったというのが正直なところ。みんながみんな好きになるわけはないけれど、ママチャリではないスポーツバイクを買ったのであれば、それまで以上に快適に、そして距離も伸ばしてそれまでの行動範囲以上のところまで自転車で行けるし、なにより気持ちいい、そして運動にもなる。さらには所有していても車や機械式時計と違ってお金が(基本的には)かからないと、良いコトずくめなのになぁ、と思ってしまいました。

個人的に過剰な環境意識にはどちらかというと拒否反応を示す方だけど、環境負荷(それ自体ワタシは懐疑的)云々の蚊帳の外に入れる存在というだけでも自転車は精神衛生上良いと思うのだがどう思いますか?

とまぁ、そんな感じで、一過性のもので終わるのは一抹の寂しさがあるよなぁ、というお話を店主はされていました。

されどビニテ

さて本題。ビニールテープ。たかがビニールテープ。されど。

組み上がった4号車を見もらったわけだけど、そこでお店に入ってゴソゴソと・・戻ってきて、

「これ知ってる?」

と嬉しそうに。ワタシは、百均などのこういったテープなど「効果を求めるもの」は全く信用していないので、ホムセンでちゃんと3Mとか信頼のおけるものを使うのだけれど、確かに「ビニールテープ然」とした見た目、質感は気になってはいた。そこでこのテープ。知りませんでした。「デンカ株式会社」の「ビニテープ」というシロモノです。店主曰く、水道屋さんなんかが使うようなものらしいですが、これがすこぶる良いらしい。

確かにその場で片方のバーテープのエンドに貼らせてもらいました。下地の追従性が全然違う。ピッタリと収まるので安っぽい感じがしないし、何よりグロスではなく流行りの(?)マット仕様。これはいいですね。

極め付けは、店主より一本いただいてしまったこと。これは嬉しい。これも「一家に一台」道具の仲間入りかな。ただ自転車には、

こちらの「MyBikes」にあるように、ロードが少ないという現状から、あまり使うことがないだろう、ということが難点か。いや、これを気にロードを新調するか(笑)ビニテを使いたいがためにロードを新調する・・素敵な動機です。

これが今までのビニールテープで、

既存のビニテ

こちらがデンカ株式会社のビニテープ。

決して意図して暗くしているわけではないので悪しからず。明らかに光沢も抑えられててピタッとフィットしているのがお分かりいただけるだろうか?

今後の計画

これからの自転車人生、あと何年あるかしらないけれども、何となくイメージはあるのです。今後、購入する(したい)自転車としては、

  1. チタンロード
  2. トライアルMTB
  3. BMX
  4. グラベルロード

欲しい順番的にもこんな感じです。それが実現するのかどうかは神のみぞ知る・・・というのは大袈裟だけども、身の回りのものをすでに取捨選択し始めているところなので、これ以上増えても、、、という気持ちも当然あるわけで。

これがワタシの理想です。パナチタン(値上がりしおった!!)にENVEのリムという組み合わせ。個人的にはこれを、腰上シルバーにしたいところですが、これ↑でもフロントシングルだしほとんど理想に近い仕様。ただ、こんなバリ高価な本気仕様にしてどこに行くんだ?という疑問は強烈にありますけども。

この前、ちょうど既出の店主のお店で、まさにこのENVE選手を見かけて持たせてもらいました。おぉぉ驚愕の軽さ。これはすげー仕上げもカンペキーホシーと思ったのも束の間、ワタシには「豚に真珠」という思いを強くしたのでした。

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